教育民生常任委員会 ”行政視察”

日程: 10月3日〜10月5日 (2泊3日)

今回は愛知県刈谷市、滋賀県栗東市、兵庫県相生市の3市に行ってきました。

〜愛知県刈谷市〜

 

刈谷市の人口は152,717人で、大手自動車関連産業の工場があったり、

来場者数がディズニー、USJに次ぐ第3位の刈谷ハイウェイオアシスが有名な街です。

財政力指数という数値から見ても、木更津市に比べて高く、財政的に潤っている街とも言えます。

そんな刈谷市に今回は『小中学校体育館空調設備事業』について勉強するためにお伺いさせていただきました。

木更津市の小中学校の普通教室にも空調設備は設置されていますが、

特別教室や体育館はまだ付いていないのが現状です。

財政力の違いということもありますが、この事業は体育館も含めて空調設備を設置するとのこと。

令和7年までの国からの交付金制度(3分の1)を上手く使って進めていました。

エネルギー源には都市ガスとプロパンガス併用のGHP(ガスヒートポンプエアコン)を採用していて、

都市ガスの供給が寸断された時でも、プロパンガスに切り替えてエアコンを利用することができ、

避難所の強化という点においてもメリットになるということで素晴らしいなと思いました。

実際に刈谷市立衣浦小学校に連れて行ってもらい、空調の効き具合や、設置場所などを見させてもらいましたが、

空調の効きを効率よくするために、サーキュレーターも付いていました。

今年の夏も猛暑日が多くあり、体育館での授業やスポーツは辛かったと思いますし、

大袈裟な話ではなく、命に関わることだと思います。

根本的に財政力の違いがあるというのは間違いないことですが、

そこで終わらせるのではなく、少しでも改善できるようにしていきたいと思います。

 

〜滋賀県栗東市〜

 

栗東市の人口は35,394人で、木更津市と比べると4分の1程度で自然が豊かな街です。

競馬好きな方なら知っている方も多いと思いますが、

中央競馬の調教拠点である『栗東トレーニングセンター』があることで有名です。

そんな栗東市に今回は『ふたご・みつご出産就学支援助成』について学ばせていただきました。

栗東市では、子育て世代の近隣市への流出が課題となっていることから、

少しでも長く栗東市に住んでもらえるようにするための施策とのこと。

栗東市が助成金を支給するのは出産時の他、小・中学校、高校の入学時の計4回。

双子の場合が6万円、三つ子以上は一人6万円を加算する仕組み。

出産から就学のタイミングまで出費が重なるなどの負担の大きさが原因で、

母親の産後うつや、家庭の孤立の心配があるということ。

不安を感じる人に少しでも安心してもらいたいという思いから始まった支援だそうです。

栗東市ではこの関連予算で180万程度の予算を組んだとのことで、

個人的な感想として、木更津市においてもこういった制度を設けることができるのではないかと感じました。

一人の子供を育てていくだけでも大変なことなのに、もう一人、二人といたら想像以上に大変だと思います。

その負担を少しでも軽減してあげれる街でありたいとも思いました。

 

〜兵庫県相生市〜

 

相生市の人口は27,709人で、瀬戸内海に面していてこちらも自然に恵まれている街です。

この街は国の三位一体の改革の影響により、財政状況が危機的な状況となる見込みとなり、

平成17年3月に『相生市財政SOS宣言』を行い、

『第1期相生市財政健全化計画(平成18〜22年度)』を策定し、

平成18年4月よりスタートしたという背景があります。

その為、持続可能な行政運営を図るために予算額を約20%削減したそうです。

その効果額はなんと『27億6千万円』

客観的に凄い数字だなと驚きました。

そうした背景もありながら人口減少問題(特に年少人口)が最重要課題に。

その打開策の一つとして『あいおいが暮らしやすい11の鍵』という子育て・教育支援を展開。

今回僕たちはこの事業を学びたく相生市にお邪魔させていただきました。

その11の鍵というのがこちら↓

①あつまれ新婚さん新生活応援金

→市内で若年新婚世帯が新生活を始める際の住宅費用を、最大60万円補助する。

加えて、継続して市内に3年すみ続けた場合、15万円を追加交付。

 

②住宅取得奨励金

→市内に住宅を新築または購入した40歳未満で夫婦または子供を養育している世帯に25万円補助。

 

③妊活カップル応援金

→体外受精及び顕微鏡受精を行う夫婦に対し、1クールの治療あたり5万円を支給(年6回まで)

 

④出産祝金支給

→市内に分娩施設がなく、その経済的負担の軽減として、出産祝金6万円支給。

また、母子手帳の交付時にも5万円を贈る。総額11万円

 

⑤こども医療費助成

→県事業の医療費助成(一部負担あり)に加え、市単独で18歳(高校生等)までの医療費を無償化。

 

⑥子育て応援券交付

→子供が生まれた世帯に、3歳になるまで有料の子育て支援サービスに利用できる子育て応援券2万円分贈る。

*利用できるサービス:保育所一時預かり・延長保育・ファミリーサポート・予防接種など

 

⑦3歳児保育事業

→市立幼稚園全園で、幼児期に基本的な生活な生活習慣を身につけるため、3歳児保育を実施。

 

⑧市立幼稚園預かり保育事業

→4歳児、5歳児を対象に通常保育終了後17:00まで、無料で預かり保育を実施。

 

⑨給食費無料化

→市立幼稚園、小学校、中学校で栄養バランスの取れた給食の提供と給食費の無料化。

 

➉相生っ子学び塾事業

→児童の安全な放課後の居場所づくり、自学自習力と基礎学力の向上を目的に、

地域の人々や教員OBの協力のもと、小学5、6年生を対象に、国語、算数、英語などについて実施。

 

⑪ワンピース・イングリィッシュ事業

→幼児期から中学卒業まで、段階に応じた英語教育のため、総合的なプログラムを実施。

以上の11の施策からなる『11の鍵』は本当に魅力的なものでした。

ただこうした事業を行うにあたり、最初の方は批判的な声もあったそうです。

『なぜ子育てだけなのか』『給食費は保護者が負担するべき』

『高齢者福祉のサービスが落ちるのではないか』などのご意見が寄せられたのこと。

それでもしっかりと財政状況のシュミレーションを行った上で実施するとともに、

高齢者・福祉のサービスは維持するとのことで徐々に市民に認めてもらえたそうです。

 

『感想』

今回は教育民生常任委員会として3市に視察させていただきましたが、

ものすごく良い勉強になりました。

普段ずっと同じ場所で生活していると、気付かないうちに自分の視野が狭くなっていたことに気づきます。

外に出ることで感じること、外にいたからこそ見えるものもあります。

それは今までの自分の人生の中でも感じてきました。

勉強すること、議員としても人としても幅を持つこと。

その中でいろんな感性を吸収して、木更津に還元すること。

今回の2泊3日で感じたことを無駄にせず成長し、皆さんに還元できるように頑張っていきたいと思います。

 

 

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