初めての会派視察

①長崎県五島市・日本語学校

 

7月26日〜28日の3日間で会派『羅針盤』として視察に行って来ました。

1日目は長崎県五島市に『日本語学校の運営事業』について勉強させていただきました。

この『日本語学校』はベトナム人を対象にしているもので、生徒数は約100人、教職員は11人で成り立っています。

この学校の目標は、長崎県立大学・大学院をはじめ、日本の大学・大学院へ進学できる能力を身につけること。

普段の授業は午前の部と午後の部に別れていて、どの生徒さんも空いている時間にスーパーや、地元の飲食店、

リゾートホテルなどでアルバイトをして生計を立てているそうです。また稼いだアルバイト代を故郷にいるご家族に

仕送りをしている学生さんもいるということでした。

実際の授業をしている姿を見させてもらいましたが、生徒さんたちはもの凄く熱心に授業を受けていました。

この日本語学校が五島市にもたらす効果として、

[人口増加による消費拡大等の経済効果]

・若い留学生が五島市で生活することによる消費の拡大
試算額:年間36,000千円(1月生活費3万円×100名×12ヶ月)*1月の生活費を3万円と仮定

・普通交付税が、年間10,000千円(100名での試算額)の増加

[若い労働力の確保]

・法的制限(週28時間)内就労による労働力の確保
*労働力試算:100名が週28時間を年間就労したとした場合、週40時間(フルタイム)雇用者の70人分に相当

[異文化交流・地域交流会の増加]

・地元学生等との異文化交流により、今後グローバル社会へ飛び出していく地元学生等にとって、
英語や外国文化に触れる貴重な機会が増加

・地域奉仕活動や環境美化活動への参加により、町内会等地域を支える若い人材が確保

[五島の魅力発信]

・五島の宣伝者として、五島での住みやすさ、学ぶ環境としての魅力を、SNS等により世界に向け発信することで、
五島市の知名度や向上や観光客・移住者の増加につながる

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②佐賀県佐賀市・九州防衛局

2日目に訪れた場所は九州防衛局。佐賀駐屯地の建設事業について視察にお邪魔させていただきました。

木更津市で2020年7月から始まったVー22オスプレイの暫定配備について5年を限度ということで

認めた経緯があるので、2025年7月までの完成を目指し工事を始めた現場を見学させてもらいました。

建設現場が一望できる佐賀空港ビルに案内していただき、建設にあたっての問題点や近隣住民への配慮すべき点など、

説明していただきました。海が近いということで、大量の土砂を船で運搬する方が良いのではないかという質問に対しては

近隣の海は干満の差が大きく、施設の設置が難しいことや地元の海苔漁業への影響が出てしまうので、

120台のダンプで運搬するとのことでした。

また近隣住民への騒音などの問題、子どもの通学時間帯などを考慮して運搬コースも変更しながら対応しているそうです。

現場には既に200名ほどが働いているそうで、着工から50日程度でしたが順調に進んでいるようでした。


[感想]

議員にならせていただいてから初めての視察ということで緊張もしていましたが、木更津市とはまた違った視点での取り組みをされているのが見れて凄く勉強になりました。
木更津市とは人口や財政、市の歴史などの違いも多くあるので一概には言えませんが、
他の自治体が行っている素晴らしいものは、取り入れていけるようにしていければと思いました。
今回伺わせていただいた長崎県五島市、佐賀県佐賀市、自然に溢れた凄く魅力的な街でした。
改めて木更津市も市民の人たちから見ても良いまち、外から来る人から見ても魅力的なまちにしていきたいと感じました。

吉田 まきと

 

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